おばんどすえ。

さぁ、峠を越えました。
国境を越えました。イタリアに入りました。
何の手続きもせずに国境を越えましたねぇ。
これぞＥＵってところですなぁ。
初めに入国する時の赤い表紙で菊の御紋章のはいった
パスポートはどこへ行っても信用絶大どすからなぁ。
政治、行政制度、大増すごみの信用では無いどすからなぁ。
にっぽん国、にっぽん人そのものの信用どすからなぁ。
ブリザードもタイフーンも乗り越えて未来永劫、
大事にしていきましょうなぁ。

Santana - Europa (Earth's Cry, Heaven's Smile)


雲がかかった言い方しておましたらほんまに
山越え直後、雲がもくもくでてきましたなぁ。
あららら、冬でもないのに、夏だというのに、
雪が降ってきましたなぁ。トンバラ　ネイジェどす。
大雪で車窓からは何も見えまへんどす。
白い雪がただ見えるだけどすなぁ。



ヨーロッパの田園地帯の景色はどこでも絵画にも音楽になる景色どすなぁ。
きれいで、落ち着いていてとても安心感のある景色ですねぇ。
農業をいっちょやってみるか、心機一転、ゼロからやって見るか。
そういう気になってきますものなぁ。
１００年前の景色を１００年後の世代に伝えて行く。
ヨーロッパの理念がよく伝わってきますなぁ。

特急列車が路面電車のようになってきましたなぁ。
町というより村に近ずくにつれてどんどん速度を落として
一般道路の上を走り始めましたどすなぁ。
東京は北区の明治通りのちんちん電車の王子から飛鳥山間の速度。
自転車がゆっくり走っている速度になりましたなぁ。
ついに特急列車がちんちん電車になって優雅に、あでやかに、
スイス・サンモリッツから終点、イタリア・ティラーノに到着しました。
さすがは国鉄スイス鉄道、時間ぴったりに着きました。

ティラーノのお寺さん


ゆっくり美的空間のティラーノの町に滞在していたいところですが
あまりお金がありませんので、そのうえ１日１ユーロ以下の生活が急速に
近づいてまいりましたので急いで国鉄スイス鉄道・ティラーノ駅から
表に出て広場の安全第一、ストライキ第一のイタリア国有鉄道、
ティラーノ駅に向かいましょう。

さぁ、行きましょう。
ヨーロッパ屈指の都。芸術の都。
職人の都。ブランドの都。庶民の都。
オペラの都。世界の華の都。お寺はんの都。
ミラノへ

ティラーノ始発の特急列車はどんどん進む。
ごちゃまぜの都、ミラノへ。
ミラノへミラノへミラノへと列車は進む。

ごちゃまぜの都。
東京に似てまんなぁ。
月とすっぽんほどの差がありんすけどなぁ。
さぁ、どちらが月でどちらがすっぽんでっしゃろか。
よくよくお考えあれ。


ほな　さいなら