おばんどすえ。

すがすがしい風の吹いている緑の
草原をゆっくりと歩いている。
広い草原の中をゆっくりと歩いていく。
小さい点々のようなものが見えてくる。
ふと、身構えた警戒心のような視線を感じる。
小さい点々のようなものが白いはっきりとした
生物として認識されるまでに近づいた。
その手前に背丈の低い生物が眼を光らせて
警戒信号を発してこちらをじっと見ている。
黒い背丈の低い生物が後ろの白い生物を
体をはって守る体勢を整えてそれ以上
近づくなと言わんがばかりに身構えて
いつでも走って向かってきそうな体勢をとっている。
それでもこちらは近づいて行く。
黒い生物とたって歩く生物の間に３対３の緊張が走った。
その瞬間甲高い口笛が鳴った。


おーけい　こらーる
おーけい　こらーる
おーけい　牧場の決闘

O.K. Corral
O.K. Corral
Gunfight at the O.K. Corral

Frankie Laine - OK Corral


一瞬の静寂の後、歩いて向かってくる相手を見極めた
一匹の黒い背丈の低い生物がすっ飛ぶように走って向かってきた。
横一列に並んで迎え撃つワイアット・アープ兄弟とドク・ホリデイ。
しっぽを振りワンワン鳴きながらすっ飛んでくる黒い犬。
近づくなりぐるぐる廻ってピョンピョンはねて４度目の再開の喜びを
体全体で表現する牧羊犬見習いのション君。
コロたんの大の友達のション君にまた会えたどすなぁ。
コロたんがション君のゴットファーザーなんどすえ。
ション君がこの世に母親から生まれてくるくる時に
偶然なのか必然なのかたまたまそこに居合わせてなぁ。
コロたんが生まれ出てきた３匹のうちの１匹のゴットファーザーどす。
ゴットファーザー。名づけ親どすなぁ。
牧場主さんから名前を付けてくれと頼まれましてなぁ。
その時随分考えたのどすけどいい名が出てきませんどしてなぁ。
頭の中に出てくるのは桃太郎、金太郎、忠治、義経、信長、・・・・
こればっかりでなぁ。これでいいかなぁ、と思ったのどすが、
ふっとジョン・レノンさんのイマジンが頭の中で聞こえたんどす。
ジョン・レノンさん、小野洋子さんの輝くダイヤモンド。ショーンさん。
ジョンとショーン。ション。
翌日、牧場主さんに名前を告げようとしたら唇の前に人指し指を立てて
だまって奥様、子供たちをつれて来て連れだって母犬の所に行ったどす。
赤ちゃん犬を抱いてお母さん犬にコロたんは言ったどす。
ション。ション君。
マリアのような優しい顔をしたお母さん犬がコロたんの眼を
優しくぺロ、ぺロ、ぺロなめてくれたどす。
背後からサンキュー、の声が聞こえました。

John Lennon - Imagine



質素すぎるほどに質素どしたが
荘厳な緊張する家族の儀式どした。
コロたんもその時に制約の無い家族の一員になったんどすなぁ。
そう、おもいますなぁ。



おーけい　牧場。
ガッツ石松さん。
世界チャンピオンのボクサー。
一芸に秀でた人他芸でもいい芸してますなぁ。
映画でもテレビドラマでも。
二芸、三芸でもなぁ。
おーけい　牧場といえばガッツ石松さんどすなぁ。



新撰組の旗は行く！！


ほな　さいなら