きょとんどすえ。

ああ、もしもしもしもし
本日は晴天なり本日は晴天なり
聞こえますか聞こえていますか
そこのきれいなお嬢さん、そっちのセクシーなおばさま
あっちのハンサムなお兄さん、向こうの小粋なおじさま。
聞こえますか聞こえていますか
皆様振り向きましたね、聞こえていますね。
ただいまマイクのテスト中マイクのテスト中。

Deep Purple - Highway Star


アスファルトジャングルの一画のおそろしくも小さい
児童公園で世紀の実証大実験が行われようとしている
このおそろしく小さい児童公園で大世紀の大宇宙の実証大実験が行われる。
スタッフはたったの４名。
ギャラリーは散歩中の犬をつれた小粋なおじさま。
天つき体操で鍛えるジーク・ハイルなセクシーなおばさま。
猫にゃんにゃん、犬わんわんのパープー風のきれいなお嬢さんと
ハンサムなお兄さん。
総勢１２名と４匹＋雑草の隙間からのぞくおタヌキ夫婦と
大納言様おキツネ大明神。
豪華なギャラリーでおじゃる。

装置はいたって簡単、陽子発生装置銃を取り付けたアルミのパイプ数本と
発射された陽子を中心に集める銀紙を貼り付けたビーチパラソルが４本。
陽子を中心に集めたビーチパラソルの支柱から陽子が発射される。
そのビーチパラソルの支柱の先端からわずか３０センチ先に
かっぱを着たワンちゃんが一匹。
陽子雨に濡れて風邪を引かないようにかっぱを着ているコロたん。

時はきた。
Ｔ－３　Ｔ－２　　Ｔ－１　無音（発射された）

その瞬間目に見えているすべてがゆがみ、すべてが透き通って見える。
すぐさま立体がなくなり平面状がすべてとなった。
コロたんの脳みそが平面となってものすごい重量となり地球を
押しつぶすほどの重量になったときに異次元の世界に踏み入れた。
時間の壁を超えたのだ。秒速３０万ｋｍの光の速度を超えたのだ。
まったくの異空間世界に到達したのどす。
特殊相対性理論の異次元空間が目の前に現れた。
３次元世界から４時元空間をこえ時と距離のない５時元空間にたどり着いた。
さらに目の前には６時元空間が現れては消え、消えては現れる。
次元同士が交差しては衝突してはすれ違う。
無限の時元空間が現れては消え、消えては現れる。
無限の異なる時元空間が交差しては衝突してはすれ違う。

異次元の世界の異次元社会と衝突してすれ違った。
声が聞こえた。異次元社会の神様のなげく声だった。
「もういいかげんにしてくれよ。
毎日、毎日、朝から晩まで万馬券が当たって
億万長者になれますようにと神頼みするのはなぁ。
万馬券を買ってから神頼みしてくれー。
買わないで神頼みするのはもうやめてえな、頼んます」
神の嘆く悲しむ声が聞こえた。
ご他聞にもれずにどこの異次元社会にも変な人がおりますんやなぁ。

異次元から元の世界に戻ろうとしたのどすが
まだ戻る方法が見つかっていないのでござった。
こまったどすなぁ、帰りたい帰れないでおさる。



新撰組の旗は行く！！


ほな　さいなら