ばんどすえ。

米国発祥の地、旧都ボストンに着いた。
うあ～寒い、風が冷てぇ～
旧刑務所を改装してホテルにした今夜のお宿までたどり着く前に
フリーズしてしまいそうだ。
歩いているうちに暖かくなってくるだろうと期待をしていたら
やはり体がだんだんと暖かくなってきた。
まだ早い日暮れまでには時間がある。少し歩こう。
綺麗に飾ったクリスマスツリーがあちらこちらに見えている。
そうか今日はクリスマスイブなのだ。 今夜は訪ねるのは止めて明日にしよう、ご馳走が用意してあるだろうから。

Bach - Air on a G String


しかしまぁ、にっぽん的な感覚から見れば随分変わった所だと思うどすなぁ。
資本主義と商業主義の違いでしょうか。
大都会の一等地の所に広い市民農園があり作物を育てているなんてのはなぁ。
なにを作っているのでしょうかキャロットでも作っているのでしょうか。
それとも苺でも作っているのでしょうか。
公園がありますなぁ。広いどすなぁ。
ツリーとスケートリンクがありますどす。
誰も滑っておりません、真冬はあまりの寒さで氷と共に体も凍ってしまう
ので誰も滑らないと明日行く彼が以前に言っておりましたどす。
ほんまかどうかは知りまへん。
公園の入り口付近には大久保利通はんのような銅像が建っていますなぁ。
あっ、初めて見ました、今まで気がつきまへんどした。
このレリーフは映画で観た歴史上の事実の出来事の一場面どすなぁ。
題名が思い出せない。だが映画のストーリーはよく覚えている。
南北戦争で史上初のアフリカ系アメリカ人の部隊が編成され勇敢に戦った。
あの映画のレリーフどすなぁ。感激どすなぁ。
全滅。白人前線将校、下士官と共に全滅。感激どすなぁ。
難攻不落のあの丘は落ちなかった、あ～あ～どすなぁ。
主題歌もよかったどすなぁ。

素敵なガス燈が見えてきた。
立てられて以来一度もその火が消えたことのない素敵なガスが燈見えてきた。
昼間の明るいうちは点いているのか消えているのか分からないガス燈どすが
あたりが暗くなると可愛いロマンティック灯りりどす。
歩いているのが楽しくなる灯りどす。
電柱に取り付けられた蛍光灯よりは何十倍も風情があるどすなぁ。
豊かさと貧弱さを感じる瞬間どすなぁ。
民主主義と官主主義の差どすかな。
するどい視線を感じた。
真っ赤な口を開けてこちらをじーっと見ている。
カラスでござる。
カラスも寒いのかガス燈の灯りのすぐ横でじーっとコロたんを観察しているどす。
暖かいガス燈の灯りと共に人の生き様を穴が開くほど見つめている。


カラスは何でも知っている。
カラスは人の生き様を何でも知っている。
人の利巧さかげんも馬鹿さかげんも。
いいことばかりではないと
カラスは知っている
お～まいがっ。




新撰組の旗は行く　！！


ほな　さいなら