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南十字星に口紅を
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ブラボー
腹が減った。
財布の中身を見たのだ。
小銭が少々入っているだけだった。
スーパーマーケットが目の前にあったのだった。
バスケットを持って中に入ったのだが持ち金が少ない、
いや後一週間このばら銭で持たせなければならない。
店内を歩いたのだった。
買えない、これも買えない、これは安いがお金が足らない。
お金が足らない、買えないづくしで広い店内を歩き回ったのだった。
あっ、これは足りて買える、それもたくさん入っているではないか。
それととなりの缶詰も買えるではないか。
肉の缶詰が買える、久しぶりのごちそうが食べられる。
ニコニコしてボロアパートへと一目散で帰ったのだ。
食事に満足して充実した食生活を送っていたのだった。
ある日友人が訪ねてきた。
彼も極貧生活を送っていたのでおすそ分けに食事を出してあげた。
その食事を見た途端に彼は大声を出したのだ。
「おまえ何を食ってんだ、いつから犬猫になったんだ。俺はいらねぇ。」
「ほんとだ犬猫フードって書いてあるなぁ。」
「絵も犬猫があるだろうに。」
「いや、俺はこのママさんと可愛い子供を見て買ったのだ、安かったぜぇ。
知らなかったが生きてるから大丈夫だろう、悪いが俺一人だけで食うぜ。」
あまりおいしそうに食べているので彼は聞いた。
「もうどのくらい食ってるの。」
「もうそろそろ六日ぐらいになるな。」
「そうか、あんな顔色悪かったおまえが健康そうな顔色してるなぁ。」
「食うか。」「ああ、少しだけなぁ。」「どうだ。」
「うまい、もっとねぇか。」
「食いねぇ食いねぇ、どんどん食いねぇ、たんとあるぞ」
「俺もこれからこれにしよう。」
「そうしろなにせ極安でうまいからなぁ。」

にっぽんがど貧乏な時代に大金持ちの国へ海外留学したときの
荒川で読んだ小説の一部どした。

Luciano Pavarotti - Carusso


ビーフステーキは今でも結構好きな食べ物であるどす。
ある時彼の国で初めてその国のビーフステーキを食べる機会があった。
ゲストとしてご家族からお呼ばれして食事の時となったのだ。
コースのメニューを見てぎっくとしたどす。
ビーフステーキがメニューに入ってるんどすなぁ。
本来ならば大喜びするところどすがぎっくとしたどす。
硬くてまずくてまるでわらじのようだと母国でアホから散々聞かされていたのだ。
レアだったら少しは柔らかいと思いレアで前もってお願いしていたどす。
あっ、ビーフステーキが出てきた。
うあっ分厚い、でかい。
このナイフできれるのかな、のこぎりがいるんではないかと思ったどす。
レモンがついていたが何もかけずにナイフで一撃を切り込んだ。
あっ、柔らかい、そしてわらじを口の中へへ。
うまい、柔らかいよビフテキだよ、ほんものだよ。
さすがにカウボーイの国だと思ったどす。
レモンを絞ってあとは一心不乱に口の中へ。
もう一枚でないかな。
出なかったどす。

美味しい、うまくねぇは自分の味覚で決定がNо1どす。
まぁ、経験と慣れが大事どす。
食えるものは何でも食ってみる。
何でも自分がおいしいとと思うものはご馳走どす。
そうすればきっと一流のグルメマンになるどす。
バランスを忘れずにな。
素材の味が分かるようになるとのことどす。
コロたんはいまだにわかりませんけどなぁ。


ほな さいなら
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