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南十字星に口紅を
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ろっく
法事があった。
家族と少数の親族とお坊さんとの法事を行った。
亡くなってからもう20年も経つのかと思うのだ。
時の経つのはゆっくりなようで早いものだ。
つい最近なようで遥か昔のようにも感じる。
随分と薄れた。
やはり昔の出来事のようだ。
若い、若すぎる旅立ちだったことはいまさらながらに思う。
旅立だった人はそのままの姿、顔立ちのままで残った人々の
心の奥に残っている。
そう、よく聞くことがあるがやはりそのとおりだ。
それがおおきな救いになる。

Andrea Bocelli -Solamente Una Vez


どこで聞いたのか昔の友人の方々が法事が終わるのを院外で待っていた。
どなたにも連絡はしていなかったのだが不思議だ。
何か今でもコネクションがあるのだろうか。
優しい人々の感謝の気持ちが自然に湧いてくる。
その方々を見て気がつくのである。
まだ生存していればこの方たちと同年代であるから
姿顔立ちは違っていても同じような姿顔立ちになっている
のであろうと今更ながら思うのだった。

たとへ一年のうち1日でも半日でも昔に去った人を偲び
また、一年のうち1日でも半日でも昔に去った人々を偲び
その時自分は何を思ったのか、
自分は何を考えたのか、
自分は何をしたのか。
思い出す1日どした。

若く優しいそのままの姿で心に残っている。
わが命ある限り若く優しいそのままの姿で心に残っていく。

鍵がかかる。
ロックされるのだ。
それがおおきな救いだ。


ほな さいなら
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