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南十字星に口紅を
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ビッグシティ
知らない街で時間をつぶさなければ時があった。
まったく知らないという街でもない。
行ったことことがない街でもない。
だが、狭い島だというわりには街が大き過ぎて
かいもくどこに何があるのか分からないのである。
午前9時から午後8時までほとんど知らない場所で
とにかく時間をやり過ごさなければならない。
予定を考えて行ったのだがなんとかなるだろうと風任せで
詳しくはほとんど予定はしなかったのだ。
午後8時少し前にはどうしてもそこにいなければならないと
という知らない場所での位置的な事情があってその辺を
ウロウロしていたのだが、とにかく時間が中々過ぎない。
外は小雪が時折舞い散る風の少し吹く寒い日であったのだ。
ホテルを出て歩き、バスに乗りバスストップで降りて歩く。
その場所を確認して後は10時間半ほど時をやり過ごす。
ただこれだけの簡単なことである。
その時の事をどれだけ覚えているのかである。
記憶の遊びとなるだろう。

Andrea Bocelli - AMAPOLA



人通りの多い所に戻ったのかあえて来たのだかは分からない。
交差点の前に立っている。
後ろには不揃いなビルが立っていた。
前には大きめな公園がある。
その公園ではバザールのような青空市場が立っている。
かなり名物な市場だとは知っていた。
その市場の中を何も買わずに歩き回ったが疲かれたのだ。
その公園内のベンチをみつけて座ったのだが、なにせ寒い。
また小雪が降ってきた。すぐ立ってまた歩き始めたのだ。
さてそこからどこに行ったのだろうか。
向こう側の道路の角にマックが見えた。早速そこに向かったのだ。
マックに入ったのだ、ごちゃごちゃと人がたくさんいたのだ
いや~暖かい。冷えた体にはオアシスであった。
ホテルでバイキングでたらふく食べたのでお腹は空いていない。
Mサイズのコーヒーを頼み椅子に座ったが問題が起きたのだ。
予約があると言われてすぐにたたされのであった。
そっちわと聞いたらやはり予約があるからだめだと同じ返答であった。
どこもリザーブだらけで結局は立ったったままコーヒーを飲み
体を暖めたのだった。
さあ、出発の時が来たのだったがどこへ行ったらいいのだ。
まだ10時間もあるのであった。
外は雪がかなり降っている。
折り畳み傘をリュックから出し歩き始めた。
が行き先がないのだ。
振り向けば高層ビル群が見えている。
あの際立ったビルの傍には駅があるのである。
そこに行って暖をとろう。
時間をやり過ごそう。
だが途中でいい所を見つけたのだった。
プロバスケットボールのアンテナショップを見つけたのである。
人もたくさん入っていたのだ。
ロシア人ばっかりであったが人もたくさん入っていたのだ。
ここはロシアではないがロシア人ばっかりであった。
中に入った。暖っか~生きかえった。

だいぶん時間をやり過ごせたがまだまだたっぷり時間がある。
駅に行こう。

摩天楼エレジー~~♪
まったく寂しいエレジー~~♪♪


ほな さいなら


             つづく
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