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南十字星に口紅を
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歴史の誘惑
塩を舐めライムを口に含みグラスを手に持った。
グラスの中の液体を飲んだ。
か~~~~~~っと頭が熱くなり口から鼻から耳から
火を噴いたのだった。
ドラゴンのようになっていたのである。
ドラゴンのように空に登ってゆくと思いきや
そのまま仰向けに大地に沈んだのだ。
真っ青な空が黄色く見えていた。
その時音楽が頭の中で鳴っていたのだ。

ぱっぱっぱぱっぱっ
テキーラ♪
ぱっぱっぱぱっぱっ
テキーラ♪♪

ではなかったのだ。
なんの音楽なのだろう。
非常にメリハリのあるテンポのよい音楽であった。
しばらく頭の中の音楽を頭の中の片側で聞いていたのだ。
クラクラする頭の中である情景が見えた。
そうだあれだあそこだ。
NHK特集で放送していた番組をのちにDVDで観させていただいた
時に流れていたメリハリのあるテンポのよい音楽であった。
瞬間的に好きになった音楽でもあった。
音楽も優れもんであった。

The Eagles - One Of These Nights


NHK特集で放送していた彼の地へと現実に来たのだ。
広~い広~い公園のような中を目的地に向かって歩き続けた。
まだつかない。
まだ歩き続けた。見えた。階段が見えた。建物が見えた。
着いた、やっと着いたのだ。
階段を一段一段上がり建物の中に入ったのだった。
そしてお目当ての所に行ったのだ。
あった、たくさん並んであったのだ。
またメリハリのあるテンポのよい音楽が聞こえてきた。
真ん中の特等席にたったコロたん。
前の下の方に大勢並んでこちらを見ているように見えたのだ。
それにしてもたくさんいるではないか。
悠久の過去をたった今この目でみたのである。
兵馬俑である。
秦の始皇帝陵兵馬俑である。
でかい、広い、大きいどす。
ぐるっと兵馬俑を一周して拝見したのだ。
そのスケールの大きさに驚かされたのだ。
その中でいろいろと見るのだ。
いまだに採掘を続けている。
かけらを探して修復を続けているのだ。
気の長~い事実と発見への道のりを続けているのだ。
気の長~い長~い夢物語なのだと思うのだった。
良かった時代だったとは思わないのだが夢物語なのだと思うのだった。
たえず頭の中に流れていたメリハリのあるテンポのよい音楽と共に
見学していたのだった。
そして、表に出て帰途に就いた。

広~い広~い公園のような中を歩いてゆくうちに次の時代の人たちが現れたのだ。
項羽さん、劉邦さん・・・・・・・・・・・が現れたのだ。
秦を倒す大立役者が大勢現れたのだった。
そのような気がしたのだ。
回る回る地球は回る。
回る回る時代も回る。

気がつけば秦の始皇帝陵の出入り口についていたのだった。
スーケルのどでかい見学であった。
スーケルのどでかい夢物語を見たようであったのだ。

あのメリハリのあるテンポのよい音楽はなんという曲名なのだろう。
だれが作曲したのだろう。
もう一度再放送してもらいたいと願うのだ。

もう一杯飲もうか。

ぱっぱっぱぱっぱっ
テキーラ♪
ぱっぱっぱぱっぱっ
テキーラ♪♪


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