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南十字星に口紅を
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サーフライダー
分けの分からない小世界のちまちました世を歩いていたのだ。
そして分けの分からない事だと思ったのだった。
おもわず。
朝顔や借金出来るまでの命かな
そう思えてしまったのだった。

飛んで飛んで飛んで飛んでそこでは視界が広がった。
大きな砂浜に大海原が広がっている。
そこを海パンにグラサンをかけてサーフボードを持ってうろついたのだ。
いい波が見えているのであったが今日はビーチボーイを決め込んだのであった。
冷たい視線のひそひそ話が聞こえてきたのだ。
ありゃだめよ、格好だけよ、サーフボードは浮き輪の代わりだよ。

それを聞いて怒った。
コロたんではなくて知能を持ったサーフボードが怒ったのだ。



よせよせとサーフボードをなだめるコロたんであった。
だが聞かずに沖へ勝手に道ずれにして行くサーフボードだった。
だが聞かないお前の顔を立てよう。
ならば格好よく行こうぜ。分かったな!
この辺でいいだろう。
すごい波が来たぞ。
さぁ、乗るか、あっお前見逃したな、あのパイプラインの屈辱を覚えているんだな。
たいしたサーフボードだ、学習してるな。たいした奴だ。
来たぞ!かっこいい派手な波が来たぞ!
よし、これに乗るぞ。
待ってろベイビー!

乗ってけ乗ってけ乗ってけサーフィン~~
波に乗れ乗れ太陽の彼方~~~~~~~~♪

Surf Rider - Pulp Fiction Movie


さぁ、波に乗った。
快調である。
あのカモメもいない。
アホウドリも来ていない。
カモメが羽もないのに空飛んでどこへ行くの?
まぁ、がんばって空飛びなはれ。
こう言いやがったのだ。
アホウドリが行きたい所に連れて行ってあげる。
こうぬかしやがったが羽も貸さずに海面にたたきつけられたのであった。
アホウアホウ以上のアホウドリであった。
これからも何度も失敗はするが格好の悪い失敗はもうしない。
格好の良い失敗はこれからも何度でもするだろう。
それが進化というものだろうと波上で思ったのだ。

Strauss - Also Sprach Zarathustra


さぁ、見たかベイビー!
あばよ!ベイビー!

乗ってけ乗ってけ乗ってけサーフィン~~
波に乗れ乗れ太陽の彼方~~~~~~~~♪



ほな さいなら
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