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南十字星に口紅を
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アポロ

賢犬のケンちゃんに案内され次々と
オーソドックスな所と穴場を見学させてもらった。
公衆浴場の入り口へと案内されその時ケンチャンが
どこかに消えてしまった。
あたりを見回したがどこにもいない。
ここにはかなりの人が居るのでここに居るのを
避けてどこかに行っているのだろう。
出てくるのをどこかで見ているのだろう。
そう期待した。
風呂場に入った、風呂には入らないが。
ここは圧巻だ、脱衣場がおそろしい風景だ。
スタビアの浴場というのだそうだ。
ベスビオ火山噴火の犠牲者がそのままのかっこうで
何体も展示されていた。展示されていたのだ。
遭難した姿のまま石膏で型をとり、それを像にして
何体も展示されている、
すざましい惨劇だったことが読み取れてくる。
おもわず、心のなかでなんまんだぶなんまんだぶ
なんまんだぶなんまんだぶと唱えたことを覚えている。
中の明かりも暗いが室内の雰囲気も暗い。
その姿は何を伝えようとしているのか
知る由もないがなんとなくだが聞こえてくる。
はやく、はやく、はやくと聞こえてくる。
その声をかすかに聞きながら外にでた。
眩しいほどの太陽の明かりだ。


・・・・・・・・・・・・・・ スタビアの浴場・・・・・

ケンちゃんはどこにいったのかもういない。
スタビアの浴場からで出来た人と共に名所に向かった。
アポロの神殿へと向かった。
廃墟のようにしか見えないが、隆盛な時代はおそろしい
ほどに華麗だったのだろうことは感じられる。
1000年先か2000年先か、もとの資材で
きっと復元されて華麗な姿を再び表すのでしょう。

そろそろナポリに戻りましょうか、と思い
歩き始めたらいた、ケンちゃんがいた。
ケンちゃんみっけ。
アポロ神殿を出てきたら必ずここを通る。
さすが賢犬のケンちゃんは知っていたのだ。
最後の穴場に案内してくれました。
これこそ生まれ変わる人生の必ず行く先へ。

ロールオバー


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