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南十字星に口紅を
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寒い中のオアシス
家にラジカセが届いていたので時間を見て届けにいったのだ。
今日は時間があまりないのでただ届けに行っただけである。
途中、スーパーに寄って少々買い物をしたのだ。
車を駐車場に入れ降りたのだ。
相変わらず環八沿いこの辺も冴えないにぎやか銀座どす。
銀蠅ジェット&巡回ヘリの有難くないおもてなしである。
スーパーの入り口へ向かったのであるが、おっどした。
入り口の横に食堂を広げて食事中の人がいたのである。
よくは見なかったのだがラー油のビンとカップ麺と缶酎ハイ、
かばんと荷物を広げて食事中であったのだ。
ラー油のビンがあったのだから多分餃子もあったのだろう。
まだ他にもあったのだろうが何せよく見ていないのでわからんどす。
だいぶ広く食堂が大きかったようには覚えている。
じゃまになるような所でもなかったがよく目立つ所であった。
ホームレスさんのようどした。
誰も嫌な顔をしていないのが幸いなことであった。
上空に比べればかわいいものである。

Led Zeppelin - Black Dog


このような光景を見るとある場所での事を思い出すのだ。
何事もない、ただその横をすれ違っただけなのであるが
なぜだかよく覚えているのだ。
顔も服装もその時の姿もよく覚えているのであった。
世界1の首都で広い歩道を歩いていたのである。
少し道に迷い加減であったのだが歩いていたのだった。
気温は0℃以下でとても寒い。
前の方に歩道に寝そべっている人が見えたのだ。
そこを通り過ぎる人は何もないように普通に歩いていたのだ。
段々とそこに近づいてきた。そこで見たのであったのだ。
真横を通り過ぎた。そして通り過ぎた。堂々としていたのだ。
何を見たのかというと大した物は見ていないのだ。
格子の鉄のマンホールのような物の上で寝そべっていた
そのものの格子の鉄のマンホールのような物を見たのだった。
瞬間的にマリリンモンローさんのスカートがめくれ上がる
映画の場面を思い出したのであった。
なんという映画であったかは思い出せない。調べておくどす。
さらに歩いて先ほどの格子の鉄のマンホールのような物がまた見えた。
今度は誰もその上にはいない。
近づいてその上を歩いて見たのだ。
暖かぁ~暖かぁ~どした。
地下から暖かい熱が吹きあげて来ているのであった。

その人はホームレスさんであった。
この寒い季節に生きる知恵をよく知っているのだと思ったのだ。
生きるためには恥ずに堂々と自分をさらして生き抜く。
あまり他人は気にしてはいない事もよく知っているのだろう。
前から小さいレジ袋のような物をいくつも持って急ぎ足で歩いて
来る人がいたのだ。ボランティアさんの人だと分かる。
ホームレスさんに必要なものを届けに行くのだとすぐに分かったどす。
施設に入りたくないホームレスさんがどの辺にいるのか分かっているようだ。
何がどうだということではありませんが、事実はないが事実がある。現実がある。
何かを知る瞬間というものがあるということを知るわけどすなぁ。

瞬間の両方のホームレスさんとの出会いどしたが
堂々と遠慮せずに後100年生き抜いてもらいたい。
そう願うのである。

お婆ちゃんの所に着きました。
30分ほどそこに居て2,3日したらゆっくりと長いしに
また来ますと約束してお暇したのだった。


ほな さいなら
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