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南十字星に口紅を
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ビート
見知らぬ街をかぜませ、気の向くまま歩いたどす。
時には名所名跡に立ち寄り、疲れを感じれば
カフェテラスに座り一人でお茶しながら道行く人々と
あたりの景色を眺めていたどす。
西アジア的な雰囲気もするしヨーロッパ風の雰囲気もするし
中東のような雰囲気もする不思議な街どした。
五日間この大きな街に留まりあちらこちら観させていただいた。
戸惑うことも多かったが人のふり見てそのように動いた。
後、20日も居ればオリジナルな住民になれるような気もしたが
すぐにきがついたどす。
言葉が無理だ。
日常の振る舞いが無理だ。
あのハム、ソーセージが無理だ。
焼肉のたれが欲しくなるハム、ソーセージが無理だ。
身勝手な回想をしながらぼんやりと眺めていた。
明日はさらに遠方へ旅たつ。
首都へと向かう。
立ち上がり、さあ行きますか。
この世の極みの目の保養に行きますか。

Eagles - Hotel California


うわぁすごい。
金きんキラキラ目がキララになったどす。
こういうものに興味のまったくないコロたんの目がキララになったどす。
次々見ながら目がキララララララになったどす。
流れ作業のように至極の宝物を見ていたコロたんの足が止まった。
この宝物の前でコロたんの足がピッタッと止まった。
ものすごく美しい宝刀だった。
大きなエメラルドに飾られた美しい宝刀だった。
あらゆる富を飾り付けられたような宝刀だったどす。
あらゆる権を飾り付けたような宝刀だったどす。
いやぁ美しい。
武器としての刀とはかけ離れた芸術だと思ったどす。
薄暗いなかで輝くほどに輝いた宝刀どした。
スルタン。
オスマントルコ帝国の王様、スルタン。
すごかったのだなぁ、つくずく思ったのどした。

ここで驚いたを超えてドビックリしたことが起きたのだ。
ものすごく美しい宝刀の隣にあった物が動いたのだった。
人形であった、何度見ても人形であったものが大きく動いたのだ。
まったく身動きでぬほどに驚いたどす。無防備だったからなぁ。
腰が抜けるとはこういうことだと実感したどす。
武器の刀とはかけ離れた芸術を守る正義の武装ガードマンだったどす。
寿命が3年短くなったと思ったどすが
美しいものを観させていただいて10年延びた。
大幅にプラスどす。

スルタン。
大きなエメラルドに飾られた美しい宝刀。

人はそれぞれ、それに何を思うのか。
惑いの時の流れに出会う。
難しいことどすなぁ。


空路、首都へ。


ほな さいなら
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