ある日、ある時旅に出ていた。
かなり長期の旅兼学習の旅であった。
あっちこっち飛び回って疲れること疲れること。
からだは疲れていないし頭も疲れていない。
だが、妙な疲労があるのである。
口から入って舌で味わい食道を通って胃袋に到達する。
だが、妙な疲労感がするのである。
不味くはない、いやむしろおいしいのであるが
美味の感がするのであるが妙な疲労があるのである。
食いつかれでもなく食い足らないということもないのであるが
妙な疲労があるのである。
何かが足らない。
ふと気づくのであるがそれが解らない。
すべて充足しているはずだが何かが足らない。

ある時、あるホテルでその片鱗に出会ったのだ。
バイキング形式の朝食で片鱗に出会ったのだ。
真っ白いつぶつぶのある食料に出会ったのだ。
これだ！

Glenn Miller - In The Mood



真っ白いスープのような食料であったがこれだ！
そのつぶつぶはお米である。
おかゆをぐるぐる回って発見したのだ。
さらに回ってあれはないか、これはないかと
探したのだった。
あっ、醤油があったのだ。
さすがは世界ソースである。
次にあれはないか、これはないかとさがしたのであるが無かった。
海苔も納豆もかつお節もなかったのだった。
佃煮のようなものがあったがごめんをしたのだった。

おかゆと醤油があればもう何もいらない。
醤油をハム、スクランブルエッグにかけて頂いたのである。
食文化の個人的連続性をここにみたのであった。
どんな栄養ドリンクよりも疲労回復剤となっていったのが分かったのである。

ここにある命題をみつけたのであった。
飽きと慣れと諦めという三段論法的な命題をみつけたのであった。
ここに何をみいだすのか。
踏み出す一歩のまえぶれか。
個のみぞ知る。

疲れも癒えた。
唄を歌いながら今日も明日も気楽に。

しゃらららららおまえが
しゃらららららすきだよ
どんとしんきんぐとぅまろう
どんとしんきんぐりぶほーとぅでー～～♪♪

いんざむーど！！



ほな　さいなら