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南十字星に口紅を
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明日があるさ
明けましておめでとう雲助君。

おかえり、コロたん。
どこ行ってたの。

どこも行ってないよ。
家と行ったり来たりで帰るのもめんどくさいから泊まりこんでただけだよ。
余程のことが無い限りいつも毎年、年頭はこんな感じどすよ。
スケジュールの内どすよ。

今日は雲助君の得意なSF的哲学的
独自展開論を聞かせてな。

じゃあ語りますか。
難しいぞ、頭からっぽにしてな。
遥か彼方の100億光年のもんじゃやき星団の1構成星の
おこのみやき恒星の1惑星あんぐらから空間の歪を利用して
あっという間に2017年の地球にやって来たのだ。
大宇宙では理想的な惑星だと噂では評判の星として有名である。
政治的にはデモクラシーが行き届き、経済的には共産的資本主義。
争い事もない飢えもない、家なき人もいない。
誰もがうらやましがる理想の惑星としての模範と思われているのだ。

あんぐら惑星人がこの太陽系理想の惑星、地球のある所に降り立った。

Holst - Jupiter


綺麗な所だ、評判通りの美しい星だ。
まさにお手本とすべき理想の宇宙世界だ。
1枚の紙のようなものを拾ったのであった。
1000円という字が書いてあったのだ。
人々はそれをもって何かと交換しているのである。
これが共産的資本主義の原理的原則の源であるとあんぐら惑星人が
思ったのであった。
道行く人にこの紙はどこに行ったらもらえるのかと尋ねたら、
返答は一つ、働け、働け。

どうも様子が変だ。
理想の宇宙世界とは違うようだ。
ニュースを観ればどうも争い事だらけのようだ。
あんぐら惑星人は今度は時間の歪を利用したタイムマシンを繰り出し
近い過去へと探索に出かけたのあった。
着いた過去はスレーブ時代まっさかりの時である。
とある豪農の広大な地であった。
そこで労働する強制的に連れてこられた奴隷と呼ばれる身分の者であった。
強者が弱者を支配する時代であったのだ。
帝国主義の時代である。
労働が終わればそれぞれの宿舎に戻り食事を与えられ満足とは
言えないがやすらぎの時を向かえる。
明日を嘆き今日を生きる。
そしてまたも日は上った。
過去からあんぐら惑星人は2017年の現代に戻ってきた。
新たなる検知をもって戻ってきたのだ。
今を見る。
自分で家を探し、自分で職を探し、自分で食ってゆく。
お宝が出て行くものは昔と同じより上。
ニュースレーブ時代どすなぁ。

新奴隷時代を目のあたりにしたあんぐら惑星人は
現存の理想の宇宙世界感を捨てて新たなる理想の宇宙世界へと
旅だったのであった。

いかがどしたか。
一つの異想論どすから。
こんな感じもあるんじゃないどすか。

たいしたもんだ雲助君。
絶賛どすよ。


明日を嘆き今日を生きる。
そしてまたも今日も陽は上った。



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